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特定非営利活動法人あおぞらの会求人情報
普段と変わらない生活をしていけるよう、最期まで笑顔でいられるよう、手助けをしていく。私たちは誰でも年をとり、思うように動けなくなっていきます。そんなとき、最期まで傍に寄り添って、サポートしてくれる人がいたら、どんなに嬉しいでしょうか。
今回求人の取材をさせて頂いた「特定非営利活動法人あおぞらの会」さんでは、認知症高齢者に特化したグループホーム事業、デイケアサービス事業、居宅介護支援事業を展開しています。 今回人材募集しているのは、グループホームで入居者の方に向けて、食事やトイレの介助、レクリエーション等のサポートを行う介護ヘルパーと将来的に各ホームや団体の運営に携わって頂く介護ヘルパー(管理者候補)の2職種です。
あおぞらの会の理事をされている佐藤さんに団体を設立したきっかけからお話しを伺いました。
その当時は、老人ホーム等も今ほど十分でなく、また高額ということもあり、病院にいる高齢者の方の行く先がないというような状況でした。そうした中で、民宿であったということもあり、一時的に彼らを預かってボランティアで介護をすることになりました。これがあっという間に満室となってしまいました。
それで、NPOとして組織を作ったのが始まりです。当時は7名のメンバーでやっていました。その当時から現在に至るまで、本当に様々な方のご縁のおかげで、ここまでこられたと思っています。
あおぞらの会さんの事業は認知症の高齢者に特化していますが、その辺りの理由をお聞きしました。
―これは私達の団体の考えですが、これからの介護は認知症の方や医療依存度の高い方が中心になってくると思っています。私達は医療の専門家ではないので、後者の方は難しいと考え、認知症の高齢者に特化した事業を展開することにしました。介護の現場には、高齢者や障がい者、認知症患者など様々な方がいらっしゃいます。すべてを引き受けていくことも必要かもしれませんが、一方で私は、法制度を高めていきたいと思っています。あおぞらの会としては、ゼネラリストではなく、認知症高齢者のスペシャリストとなっていきたいと思っています。そのため、ホームもデイケアサービスも認知症の高齢者に特化しています。
では、認知症の高齢者の方とそうではない高齢者の方では、介護をするのにどのような違いがあるのでしょうか。
―一番大きなことは、「絶対に否定をしない」ということですね。対応は普段と変わらないようにしないといけません。「あれをやってはダメ、これは危ないからダメ」というようにはしません。ですので、扉には鍵をかけていません。たとえば、自宅での生活の記憶から、突然「洗濯物を取りに帰らないと」と言ってどこかに出て行ってしまう方がいらっしゃいます。そのとき私達スタッフは、後ろから付いていきます。決して止めたりしません。認知症の方は短期記憶がとんでしまうので、途中で「あれ、私何をしにきたのだっけ」と道で迷っているときに、後ろから付いて来たスタッフが、偶然そこで出会ったかのようにして、ホームに一緒に戻ります。このように、彼らがやりたいことをサポートするのが私達の仕事だと思っています。
また、私達のホームでの生活は、あくまでも自宅と変わらない「生活の場」として頂けるように心がけています。大きな施設ですと、どうしても食事の時間、入浴の時間など、施設側の時間割りに則った生活となってしまいがちです。もちろん入居者の方の年齢や介護の状況にもよりますが、極力食事とトイレは自力で出来るよう、自宅で生活しているかのようにサポートしています。洗濯など自分で出来るものは、やってもらうこともサポートしています。それぞれに役割を持ち、また第3者がいる生活の中で、自分も何かの役に立っているという感覚が、脳にも良い刺激を与えると思います。そのため、ホームの入居者の方は皆さんご長寿で、今年100歳を迎える方は4人もいます。
あくまでも自宅と変わらない「生活の場」を目指しているというのが、言葉の節々から伝わってきました。普通に生活しているように、出来るだけ入居者自身で出来るようにサポートしていく。表に出るのではなく、裏で支える。本当に介護の現場は奥が深いんだなと感じました。お話しを伺っているだけでも、随所にやりがいを感じることがあると思いましたが、佐藤さん自身はどのような時に一番この仕事のやりがいを感じるのかをお聞きしました。
―今まで色々なことがあったので一概には言えないですが、ホームで最期を迎えられた入居者のご遺体をご家族が引き取りにいらした際に「今まで長い間ありがとうございました。」と言ってもらった時ですね。私は、ご本人とご家族が納得して最期を迎えられるのが一番だと思っています。
最近あったことでは、ホームでは毎年桜を観に行っていたのですが、今年はもう動けないから桜が観られないと残念そうにしていた方がいるのをスタッフが見ていて、ホームの前に桜の木を植樹する決断をしました。桜の花が咲き誇るのを観た数日後、その方は亡くなりました。最期に桜を観せてあげることが出来て本当に良かったなと思っています。
笑顔で最期を迎えられるようにと、入居されている方一人一人に細やかな配慮をしていらっしゃる佐藤さんやヘルパーの皆さんの仕事に胸を打たれる思いで、お話しに聞き入ってしまいました。最後に、どのような方に来ていただきたいかをお聞きしました。
―出来るだけ介護の現場経験をされた方に来てもらいたいですね。認知症の方の介護といっても、通常の介護とそこまでは大差はありませんので、現場の経験があれば、仕事にも入っていきやすいかと思います。また、介護ヘルパーの方も管理者候補の方も同様ですが、一緒にあおぞらの会の運営を担っていこうという意識がある方に来て頂きたいです。ここは、いわゆる株式会社ではないので、皆で話し合って組織を作り、事業を展開しています。ですので、各ホームの管理者にはヒト・モノ・カネの権限を持ってもらっています。その管理者の元で学び、将来を見据えて管理者の右腕となり、会の運営に携わって頂きたいと思っています。
そのためにも働きやすい職場を目指して、社会保険労務士の協力も得ながら職場環境を整備しています。内外の研修も積極的に受けてもらっていますし、40歳以上の職員にはがん検診の受診、永年勤続表彰なども行っています。株式会社とは違うので、職場にお金を留めるのではなく、出来るだけ利用者や職員に還元していくように考えています。
あおぞらの会には、近隣の介護施設からスタッフが研修来ることもあるそうです。また、会の管理者をはじめとした運営者の中には県のケアマネージャー講習の講師をされている方がいらっしゃる等、しっかりと介護の現場を学びたいという方にも魅力的な職場だと思いました。普段と変わらない生活をしていけるよう、最期まで笑顔でいられるよう、手助けをしていく。当たり前かもしれませんが、それをサポートする仕事には大きなやりがいが待っていると感じました。
特定非営利活動法人あおぞらの会
【募集職種】
介護ヘルパー(管理者候補)・介護ヘルパー(募集人員:数人)
【仕事内容】
グループホーム内の高齢者介護、食事介助、入浴介助、レクリエーション、トイレ介助
※管理者候補の方は、現場からステップを踏んで経営についても学んでもらいます。
【勤 務 地】
各ホームによって異なります。(採用後決定)
本部は神奈川県横須賀市長沢1-30-14 新星第一ビル2階
【待 遇】
■給与165,000~190,000程度(資格手当て・経験等による)
■昇給・賞与あり、その他夜勤手当あり、交通費支給(上限なし)、マイカー通勤可
■週休2日制(4週8休)※年間休日日数:104日、介護休業取得実績あり
※試用期間3ヶ月(給与は表示通り)
※NPOのため予算収支により期末手当の支給があります。(人事考課・勤続年数)
※法人負担による40歳以上のがん検診
※永年勤続表彰あり(5年毎)
【勤務時間】
1ヶ月単位の変形勤務
①7:00~16:00
②8:45~17:45
③10:30~19:30
休憩時間:1時間、時間外あり(月平均1時間程度)
【勤務期間】
定めなし
【募集要件】
・介護福祉士、ヘルパー1、2級等の資格をお持ちの方
・普通免許の資格をお持ちの方
・ホームや介護施設等での実務経験をお持ちの方
・共にあおぞらの会の運営を担って頂ける方
【募集方法】
履歴書(写真付き)、資格証を持参の上、面接
※応募〆切なし (随時募集)
【お問い合わせ】
〒239-0842
神奈川県横須賀市長沢1-30-14 新星第一ビル2階
特定非営利活動法人あおぞらの会
TEL:046-839-3530
FAX:046-839-3531
URL:http://www.aozora.e-yokosuka.jp/index.htm
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